発達障害の薬 コンサータ

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こんにちは

エマぱぱです。@Zirokun180

 今回は前回の記事の続きです

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 ではよろしくどうぞ。

 

 

 

 

処方された薬

発達障害にはだいたいコンサータかストラテラ、この2種類のどちらかが処方されるようです。

妻は今コンサータを服用しています。最初は18㎎を処方されましたが、今は27㎎を服用しています。

12時間ほど効果があるので、朝に服用すれば1日効果がある薬です。

 

 

 

薬の効果と副作用

コンサータの効果は簡単に言ってしまうと脳の活動を活性化して覚醒状態にするというものです。

副作用は、吐き気、食欲不振、不眠症といったものがあります。

ネットで調べてるとコンサータによる副作用がキツイといった内容がよく見られたので、心配だった僕たちは服用前に医師に副作用のことを聞いてみました。

その時の医師の回答は

 

「コンサータには基本副作用はないはずです。個人差はありますが、確かに最初は吐き気や不眠症といった症状が出る場合もあります。ですがそれは体が薬に慣れていないからです。ですのでまずは弱い薬から体を慣らしていきます。今回処方する18㎎は小学生でも服用できますので問題ありませんよ。」

 

とのことでした。

 

 

 

薬を飲んでみて起こった変化

薬を飲むようになってからの変化を日を追って紹介します。

1日目

処方されたコンサータ18㎎を初めて服用。なんだか効いているような気はするが、これといって大きな変化は感じられなかった。

 

2日目

大きな変化を感じる。物事がスムーズに行なえる。

一階から三階を何度も往復していた買い物が、上の階から順番に買い物できるようになった。

値段もちゃんと比べられる。以前はすぐ値段を忘れてしまっていたので、何度も同じ場所を往復していたが、今は一度見た値段をしっかりと覚えている。

衝動買いをしなくなった。以前は欲しいと思ったら買ってしまっていたが、本当に必要か一度考えるようになった。

料理をしながら片付けができるので、キッチンが奇麗に使えた。

物事を順序立てて考えることができるようになったので、時間配分ができて心にも余裕が生まれた。

以前まで娘と出かけるときは不安からか大量の荷物を持っていたが、前述した理由から今ではずいぶん軽装で出かけられる。

イライラすることが減った。イライラして辛く当たってしまう自分にイライラしていたので、気持ちが楽になった。

薬が切れてきたことが分かるようになった。

薬が切れてくると頭痛がする。

昼はあまりお腹が空かないようだ。

夜はなんだか疲れている様子。

朝の6時7時に服用しているためか夜はしっかり眠れている。

 

3日目

料理をしながら洗濯をするなど、複数のことが同時にできることにとても感動している。

食欲はどんどんなくなっている。朝はプロテインだけ。昼は豆腐ソーメンだけ。

夜は薬が切れているせいか、しっかると食べることができる。

あまり食べれていないせいか、頭がボーっとする時があるようだ。

頭がスッキリする薬の副作用で頭がボーっとするとは変な感じだ。

頭痛が少しづつ酷くなっている。

 

4日目

副作用がキツく感じるようになったので休薬する予定だったが、ある理由より服用することに。

3日目にして効果があまり感じられなくなり頭痛も酷くなってきたので、2錠服用した。

結果、症状は良くなるどころか酷い頭痛と吐き気に襲われ、まともに動けなくなってしまった。

薬が切れるにつれて症状は治まっていった。

 

5日目

副作用がキツイので休薬することに。

休薬した日は何もできないだとか、20時間ぐらい眠ってしまったなどの離脱症状をネットで目にしていたのでかなり心配していたが、それほど酷い離脱症状は起きなかった。

頭痛はするが、頭痛薬を服用すれば問題ない程度。(それも問題だとは思うが・・・)

2錠服用した時の副作用の方が酷かった。やはり体がまだ薬に慣れていないということかもしれない。

休薬したことで薬の効果も再認識した。何をしようとしていたか忘れてしまったり、行こうとしたお店の場所を忘れてしまったりした。

薬を飲んでいる時の方が頭が働いている感覚があるようだ。

 

7日目

休薬後は1錠ずつ服用している。

病院で診察を受けた。2錠飲んだ事を報告したところ、医師から酷く怒られた。

急に薬の量を増やしてしまうと体が対応できずに、強い副作用が出てしまうとのこと。

勝手に服用する量を変えることは絶対にしないでくれと強く怒られた。

今は体を徐々に薬に慣れさせている段階だと医師から再度説明をうけた。

この日から18㎎から27㎎に薬の強さを上げた。

18㎎は5歳でも服用できる強さのようで、体が慣れてしまうのも早いため、効果を感じられなくなるのも早いのだそうだ。

ただ、薬の副作用で体が辛いと感じたなら服用は控えて問題ないとのこと。

 

 

 

今の状況。薬を飲み始めて3週間

今は何日おきに休薬といった制約は作っていない。

やらなければいけない事がある日には服用するようにしている。

雨で出かけられない日や、やらなければいけない事がない日は積極的に休薬するようにしている。

今でもやはり薬が切れてくると頭痛が起こる。まだまだ副作用が強い時もあるが、頭痛薬で緩和している。

ただ飲んだ方が頭と体共によく動くので精神的には飲んでいた方が楽かもしれない。

覚醒している感覚があるのだとか。

薬を飲めば頭が働くので楽だし楽しい。だが薬といつまで付き合っていかなければいけないのかと思うと不安になってくるし、薬が切れると何もしたくなくなってしまう。

薬を飲んでいなければ副作用もないので、そういう意味で楽なのも事実だ。

飲まなくて済むなら正直飲みたくない。

だが家事が上手くいかなかったりすることで自分がどんどん落ち込んでいくのも嫌。

薬に頼る以外の方法も考えていかなければならいと感じる。

 

 

 

僕の感想と考え

妻が薬を飲むようになってから、妻は僕に毎日のように

「あれが簡単にできたよ」

「今日はこんなことをやってみたよ」と

とても嬉しそうに報告してくれてました。

普通なら当たり前に思えるかもしれな些細な内容かもしれませんが、妻はそのことに毎日のように感動していたのです。

それは普段どれだけ妻が悩んでいたかを表しているのだと思います。

そしてその悩みが少し解消されて喜んでいる妻をみて、僕もとても嬉しく思いました。

ただ僕は妻に発達障害を治してほしいとは思っていません。今まで発達障害と知らずに一緒に生活してきましたが、十分幸せな家庭だと思うからです。

しかし妻が悩みを抱えているなら、それを一緒に取り払いたいと思っています。

出来ない自分が嫌な妻は、なりたい自分になる為の方法を模索しています。

その方法の一つが薬に頼ることでした。

周りの人には薬を飲むことに抵抗がある人もいました。妻も初めはそうでした。

 薬に頼ることにマイナスなイメージを抱いているようでした。

ですが僕は、誰しもなりたい自分(目標)になるために努力をするはずで、その努力が妻の場合は薬に頼ることだった。そう考えています。

薬に頼ることは何も悪いことではないのです。

ただこの3週間コンサータを服用して分かったのは、コンサータは決して魔法の薬ではないということ。

確かに日常生活は送りやすくなりますが、治るわけではありませんし、副作用もあります。

分かっていたことですが、発達障害と向き合っていくことの大変さを改めて知り、周りのサポート(理解)がどれほど重要なのかも再認識する機会になりました。

 

今後は体と相談しながら、薬とどう向き合っていくか。

家族として発達障害とどう向き合っていくか探っていこうと思います。

 

 

 

まとめ

  • 発達障害は薬を飲めば治るとかそういう病気ではない。
  • 薬はあくまで生活のサポートと考えた方がいい。
  • 副作用の症状や強さは個人差があるのでネットの情報は参考程度に。
  • 個人の判断で薬の量を増やすのは絶対にやめた方がいい。
  • 出来る事なら、周りの人が手を差し伸べてほしい